科学と編集、そして

元・生命科学研究者、今は編集者。サイエンスや出版、趣味のランニングなどについて書きます。

「Anki」導入と英単語取り込みのメモ(英検1級関連アプリ)

最近読んだ『Learn Better』という書籍で、「Anki」という暗記用アプリケーションがあることを知りました。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Anki - powerful, intelligent flashcards

Ankiというアプリ名から想像できるとおり、暗記に特化したアプリケーションです。よくある暗記カード(flashcard)の形式で、それらを「覚えた」「覚えていない」をいくつかの段階で評価してくれ、いわゆる忘却曲線でいうところの「ここで思い出せばまた記憶が定着する!」というタイミングで出し直してくれる、という代物です。

かなり高機能なはずで、詳しい説明は日本語版マニュアルに書かれているのですが、まだ単純な機能しか使いこなせていません……。

Anki日本語マニュアル Wiki*

私事ながら英検1級を目指していまして、当然ながら高い語彙力も前提となるわけですが、その強化に使えないか?ということで、使い始めることにしました。

ただ使用をはじめるまでのハードルは比較的高く、何よりもまず暗記するための「カード」を準備しないといけません。

直近に受けた過去問や、使用している語彙問題の問題集から手作業で登録してはいるのですが、やりはじめると網羅性なんかは気になってきて、英単語アプリなどから取り込めないか?という発想になりました。

そんななか検索して出会ったページをいくつかご紹介します。

なおMac OS XiOSを前提とした記事になりますので、あらかじめご了承ください。

Ankiで英単語一覧を取り込む「詳細な」説明 - えいらく

CSVファイルなどを用意したあとにどのように取り込むのか、そしてどんなカスタマイズが可能なのかを詳細に紹介。

note.mu

英検1級の対策ができる書籍は、準1級までのそれと比べて相当少ないのですが(受験者数が少ないためでしょう)、『でる順パス単』という書籍はそのなかでもっとも知名度の高いものの1つです。

上記記事の目的はそのiOSアプリ版(mikan)のファイルから、単語リストに相当する部分を抜き出してしまい、Ankiに取り込もうというもの。

ipaファイルの拡張子をzipに変更し、展開後、内包された.appの「パッケージを表示」し、さらに内部にあるデータベースファイルを「DB Browser for SQLite」を用いてcsvに変換する手順が解説されています。

アプリの内容をいじっていいのか…と思わなくもないのですが、少なくとも個人的に使う以上は問題ないでしょう。

【Tips】Apple Configurator 2を利用してiOSアプリをバックアップする方法 | ソフトアンテナブログ

2つめの記事ではipaファイルを展開する前提でしたが、iTunesのバージョンアップにより、容易にipaファイルを見つけられないようになりました。

それを解決する方法として、Apple Configurator 2というApple社の公式アプリケーションを使用し、App Storeからipaファイルをダウンロードする方法を紹介しています。

 

以上をふまえ、

  1. iOSアプリのipaファイルを準備し、
  2. そのipaファイルに内包される英単語リストをCSVに変換、
  3. CSVの対応する列を指定しAnkiに取り込む

という作業を経ることで、リストの作成に成功しました。

上記の記事ではパス単mikanからの抽出方法が紹介されていますが、他のアプリでもいずれ試してみようと思います。

まあ、本当に大変なのは、このあとの暗記そのものの過程なのでしょうけどね…